歯の色を白くするならまずホワイトニングです。ホワイトニングはとても親しみやすい治療方法です。
歯を白する第一歩はホワイトニング~歯の漂白
もう少し歯の色を明るくしたい。でも歯はけずりたくないという方におすすめしたいのがホワイトニングです。
ホワイトニングにはさまざまな方法がありますが、下の写真はオフィスホワイトニングとホームホワイトニングの両方を行った治療例です。
ホームホワイトニングとオフィスホワイトニングの両方を行うホワイトニングのことをデュアルホワイトニングといいます。
歯科医院やサロンで行うのがオフィスホワイトニングです。
歯の表面にホワイトニングジェルを塗布して、その上からレーザーやプラズマなどの特殊光を照射します。すると歯の透明感が高まり、歯は白く輝いて見えるようになります。
これだけでも十分ですが、確実に白くするためには自宅でホームホワイトニングを行います。
ホームホワイトニングの手順
下の写真はホワイトニングジェルをマウスピースに注入して、歯に合わせているところです。
歯型に合わせて作ったホワイトニング用マウスピースの中にホワイトニングジェルを十分に行きわたらせてから、ゆっくりと歯に装着してゆきます。
装着した時点でわずかにジェルがあふれるくらいがちょうどよい量です。もしあふれたジェルが不快に感じられる場合は水で軽くゆすいでかまいません。
マウスピースの装着時間はさまざまですが、えとう歯科のジェルの場合は30分くらいを目安にしています。
もし実施中に歯やはぐきがしみる場合は、装着時間を短くしたり、一日置きにしてみるといった変更をお願いすることがあります。
実施期間は、ジェル1本を2週間くらいで使いきるくらいがちょうどよいと考えています。
ウォーキングブリーチ
むし歯などが原因で神経を失った歯や、打撲などの外傷を受けた歯は数年後に茶褐色に変色することがあります。前歯に変色している歯があると目立ってしまいますから、気づいた時点で元の歯の明るさにもどしておきましょう。
この治療例では、ペースト状の過酸化水素を歯の内側に作用させるウォーキングブリーチを行いました。
神経を失った状態の変色歯はオフィスホワイトニングやホームホワイトニングでは白くならないことが多いようです。
歯が薄くなっていたり、亀裂が入っている歯はこの処置を行えないことがあります。大きなつめものが施されている歯もウォーキングブリーチが行えないことがあります。
ある程度歯に厚みがあることがウォーキングブリーチを行うための条件となります。
そのほか、かみ合わせが深い場合は裏ぶたがはずれて薬液漏れが起こる可能性がありますのでこの治療を行えないことがあります。
ウォーキングブリーチは薬剤を歯の内側に作用させるという特性上、安全に行う必要があります。
*意外かもしれませんがホワイトニングの中でいちばんきれいに仕上がるのはウォーキングブリーチです。うまくいった時はほんとうに美しく自然に仕上がります。
ホワイトニングのメンテナンス
ホワイトニング後は徐々に色の後戻りが起こりますので、定期的にメンテナンスを受けていただくことをおすすめします。
メンテナンスの来院間隔は半年に1度くらいが良いと思います。
忙しい方は1年に1度を目標にしてみてください。
常に白い歯でいたい方や、お茶コーヒーなどの着色しやすい飲みものを多く飲まれる方は少し早めにいらしてみてください。
*現在(2023年)はオフィスホワイトニングを行っていませんので、メンテナンスはホームホワイトニングによるセルフメンテナンスをご案内しています。
この記事のまとめ
歯の色を白くするならまずホワイトニングです。ホワイトニングはとても親しみやすい治療方法です。