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全体的な歯列不正の矯正治療


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全体的な歯列不正であっても、適切な矯正治療を行うことにより、ガラッと劇的に治すことができます。見た目の変化だけでなく、かみ合わせなどの機能面においても治療の前後で明らかな違い(良い変化)を感じとることができます。

関連:咀嚼、姿勢

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歯並びが悪いと、体にも悪い影響が出ることがあります

いちばん影響が出やすいのは「咀嚼(そしゃく)」です。
歯並びが悪いと、食べ物をしっかりかめていない可能性があります。食事を通して得られる栄養は、健康の維持や体の成長に欠かせない大切なもの。だからこそ、しっかりかめる歯並びとかみ合わせを整えて、健やかで快適な毎日をすごせるようにしましょう。

🌿 memo
私(えとう)が考える「良い歯並びとかみ合わせ」がもたらしてくれるもの
→ 健康 → 快適さ → 幸せ → 長生き..

矯正治療だけでこれらすべてが得られるわけではありませんが、まちがいなくひとつの中心軸になると思います

次に影響が出やすいのは「姿勢」に関する問題です。
かみ合わせが左右にずれていたり、深すぎるかみ合わせだったり、上下にすきまのある開咬(かいこう)のような状態があると、全身の筋肉が十分に働いていない可能性があります。体を支える骨格や筋肉は、想像以上にかみ合わせと深く関係しています。
それらの筋肉がスムーズに機能し、バランスのとれた姿勢を保てるようにするためにも、問題のあるかみ合わせはきちんと整えておく必要があります。

それでは1つ目の治療例をご覧ください。

大きく傾いた歯並びを整えた治療例

歯並びに傾きがあると、奥歯がしっかりとかみ合わなくなることがあります。
そうした状態が長く続くと、知らないうちに体の不調や慢性的な不具合を引き起こすことがあります。歯並びやかみ合わせに傾きがある場合は、放置せず、早めに改善を検討することが大切です。

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全体的な歯列不正の矯正治療においては、大がかりな治療になってしまうことに対して不安を感じてしまうかもしれませんが、実は部分的な矯正治療よりも治ってゆく過程を実感しやすいのでいつまでも治療に対する興味や関心が保たれるというメリットがあります。

矯正治療においてはモチベーションが低下しないことがとても大事ですので、そういった気持の面が失われずにゴールを迎えることができるという点で、全体的な矯正治療は多くの方に喜んでいただいています。
劇的な変化を伴って治ることもあり、治療が終わったときの感動は絶大です。

この治療例では小臼歯を4本抜くことで全体的にすっきりした口元に仕上げることができました。

わずかに傾いた歯を起こして整えた、非抜歯の全体矯正症例

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一ヶ所だけ歯が内側に入り込んでいると、そこに上下の歯がはまり込み、かみ合わせがブロックされてしまうことがあります。
このような状態になると、あごの動きが制限されてしまうことがあります。
この治療例では、歯を抜かずにブロックされていた部分を丁寧にほぐしながら、かみ合わせを改善していきました。

矯正治療における抜歯について

矯正治療を始めるにあたって、以前は部分的に歯を抜いて治療を進めることがごく一般的でした。
しかし近年では、できるだけ歯を抜かずに治す「非抜歯矯正」が増えてきています。

とはいえ、すべてのケースで非抜歯が最適とは限りません。
歯を抜かずに治そうとすると、場合によっては口元が前に出た印象になったり、バランスが崩れてしまうこともあるからです。

そのため、当院では患者さんの骨格や歯の位置、口元の印象などを総合的に判断したうえで、必要に応じて部分的な抜歯による矯正治療をご案内しています。

特に「前歯をしっかり後ろに下げたい」といったご希望がある方や、診断上その方がバランスよく仕上がるとなった場合には、抜歯して治したほうが良いと思います。

非抜歯矯正について

歯を抜かずに治す場合は、歯の側面を少しだけ削ってスペースを確保するディスキングや、歯並びをわずかに横に広げる側方拡大などの方法を併用しながら治してゆきます。

そのほかアンカースクリューという小さなネジを使って歯を効果的に動かす方法も応用することもあります。

抜歯、非抜歯に対する迷い

非抜歯矯正を開始するに際して、もし「抜歯したほうがよかったかな..」と迷っているようであれば、私からの提案としましては、まずは非抜歯でスタートし、進行状況や歯の動きなどを観察しつつ色々考えるというやり方です。

治療の途中で、もし抜歯のほうが良いとなった場合、その段階で抜歯を選択することは十分可能ですので、どうぞご安心ください。

人間の心理は、治療を進めていく中で変化していくことがあります。
最初にすべてを決めきれずに不安や迷いを感じることはまったく自然なことです。
ですので、迷いすぎることなく、柔軟な気持ちで矯正治療に取り組んでいただければと思います。

私自身も、抜歯の判断には常に慎重な姿勢でのぞむようにしています。
無理なく、納得のいく形で治療を進めていけるよう、丁寧にサポートいたします。

🌿 memo
全体的な矯正とはちがって部分矯正というものもあります。
前歯の部分矯正

よろしければ参考になさってみてください。

カテゴリー: 矯正歯科 by
記事公開日:2021-07-14
最終更新日:2025-03-14
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