セラミッククラウン51

セラミッククラウンの土台にはファイバーポストがおすすめ


セラミッククラウン52

金属の土台は腐食しますし色も良くないので白い樹脂製のファイバーポストに交換してからセラミッククラウンを新しくしましょう。
ファイバーポストはファイバーコアと呼ぶこともあります。

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古い金属の土台を除去して白い樹脂製のファイバーポストに交換しましょう

セラミッククラウン53

この方は古いセラミッククラウンに問題を感じたそうです、つけねとか、形とか..

セラミッククラウン54

ご要望にしたがい古いセラミッククラウンをはずしました、すると劣化した古い金属の土台が現れました

セラミッククラウン55

土台を樹脂製のファイバーポストに交換してからセラミッククラウンを新しく作製し装着しました、色も明るく清潔感のある状態にしあげました、下の歯はホワイトニングで明るい色調にしました

土台というものを理解してください

セラミッククラウンの内側には土台があります。かつて土台は金属で作ることが多かったのですが、金属特有のデメリットが問題となり、現在では樹脂製の白い土台(ファイバーポスト)を用いるのが一般的です。

土台をじょうぶで健康的な素材にしておくと歯自体が長持ちしますし、理想的な機能を発揮することになります。
土台の状態が不十分であると、以下のような現象が起こります。

土台に用いるべき素材はファイバーポスト(別名ファイバーコア)です

かつては写真中段にあるような金属製の土台が長く使われていましたが、現在は樹脂製のファイバーポストに移り変わっています。

金属は時間がたつと腐食や劣化が起こりやすく、歯との間に微細なすきまを生じさせます。すきまがあるとその部分からむし歯ができ始めます。そのような現象がクラウンの内側で起きていても外側からは確認することができません。あるとき歯がぐらついたり、金属の黒い色素成分が歯のつけねやはぐきに流れ出して変色が起こったことでやっと気づくことになります。この黒い変色は劣化の進み具合を表すと同時に見た目がとても悪くなることが残念なポイントです。多くの場合、クラウンと土台の両方を新しいものに交換するぐらいしか根本的な解決方法はありません。

一旦しみこんだ色素はなかなか除去できませんから、そのような理由からも土台は色素が漏洩しない樹脂製がのぞましいと考えられています。
クラウンのように長年とりかえることのないようにするべき永久修復物の内側には、より確実で信頼できる素材を用いることがのぞまれます。

歯根(しこん)内面をホワイトニング

ごくまれにですが、セラミッククラウンの美しさをひき立てるために土台に沈着した金属色素を漂白することがあります。すべての歯に応用できるわけではありませんが、漂白が可能な状態であればセラミッククラウンを作製するまでの間に歯根を少しでも明るい色調に改善できればという願いをこめて取り組んだりもします。

歯の形、大きさ、角度をかりばで改善し、セラミッククラウンにコピーします

土台をファイバーポストに交換したら、次は仮歯の形、大きさ、角度など美しく理想的な状態に整えます。

その方のご希望の状態をかりばで一旦作りあげておいて、その状態をセラミッククラウンにコピーします。この方法が最も完成度の高いセラミッククラウンを作ることができます。仮歯はご希望を反映させるのにとても重要な役割があるのです。

ファイバーポストが必要な症例をもう一つご紹介します

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セラミッククラウン50

この治療例では健康保険の硬質レジン前装冠と呼ばれるクラウンが装着されていました。硬質レジン前装冠は内面と裏側に金属が使われています。この金属が溶けだすと歯ぐきを黒く変色させることがよくあります。
この治療例は土台も金属で作られていましたので黒変はさらに顕著に起こっていました。

写真中段にあるような金属の土台は白いファイバーポスト(またの名をファイバーコア)に交換する必要があります。交換してから新しいセラミッククラウンを作製するのが理想です。

写真のようにクラウンや土台の金属が取り除かれると歯ぐきの色は徐々にピンク色に戻ってゆきます。金属の粒子が完全に排除されると何もなかったような清潔感のある輝かしい歯ぐきに生まれ変わります。

歯や歯ぐきがきれいになったタイミングでホワイトニングも行いました。
美しい口元の完成です。

この記事のまとめ

セラミッククラウン52

金属の土台は腐食しますし色も良くないので白い樹脂製のファイバーポストに交換してからセラミッククラウンを新しくしましょう。
ファイバーポストはファイバーコアと呼ぶこともあります。

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