矯正装置の違い

「なぜ日本人は目立たない矯正を選ぶのか?」欧米と日本で異なる矯正装置の好み


矯正装置の違い

矯正装置の選択には各国の文化や美意識が大きく影響しています。わが国においてはクリアブラケットが主流ではありますが、患者さま一人ひとりの価値観やライフスタイルに合わせて、最適な矯正装置を選択することが重要であると考えます。

関連:金属ブラケット、クリアブラケット

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欧米人と日本人における矯正装置の好みの違い

こんにちは、えとう歯科えとうです。
今回は、「矯正治療における欧米人と日本人の装置に対する好みや考え方の違い」について、歯科医師の視点から解説したいと思います。
今回の内容が、少しでもみなさまの理解につながり、何かのお役に立てたら嬉しいです。

✅実は、矯正装置の選び方には国や地域によってはっきりとした傾向があります。その背景には文化の違い、価値観や美意識の違いなどが関係しているようです。

欧米人の矯正装置に対する考え方

欧米では、歯列矯正は非常に一般的であり、子どもから大人まで多くの人々が治療を受けています。特に、金属製のブラケットは広く受け入れられており、矯正装置を装着していること自体が「社会的ステータスの象徴」とされることもあります。これは、矯正治療が健康や美しさへの投資と見なされているためです。

日本人の矯正装置に対する考え方

一方、日本では、矯正装置の見た目に対する抵抗感が強く、できるだけ目立たない装置が好まれる傾向があります。クリアブラケットや裏側矯正(リンガルブラケット)、さらにはマウスピース矯正が人気です。これは、日本人が矯正装置の外観を気にする傾向が強いためであると考えられます。

文化的背景と美意識の違い

これらの違いの背景には、各国の文化や美意識が深く関与しています。
欧米では、歯並びの美しさが社会的評価に直結し、矯正装置の装着もポジティブに受け取られることが多いです。対照的に、日本では、矯正装置の見た目を気にする傾向が強く、目立たない方法が求められる傾向があります。

✅たとえば、映画『トップ・ガン』で知られるトム・クルーズ氏も、かつて金属製ブラケットによる矯正治療を受けていました。
それは、矯正中であることを隠すどころか、あえて「見せる」という彼にとってはごくふつうの選択だったと言えるでしょう。

日本人の感覚では少し意外に映るかもしれませんが、彼自身はそんな自分の姿をむしろスタイリッシュだと捉えていたはずです。
実際、あのトム・クルーズが堂々と矯正装置を着けていたことに影響を受け、矯正治療を始めたアメリカ人も少なくなかったのではないでしょうか。

*ちなみに、余談ではありますが——トム・クルーズ氏は当初、金属製のブラケットを装着していたものの、ある時期からクリアブラケットに切り替えていたようです。
思い切り見せるスタイルから、さりげなく見せるスタイルへ。
そんな変化もまた、彼らしいスマートな選択だったのかもしれません。

メタルブラケット

クリアブラケット

✅なお、えとう歯科はクリアブラケットです。
小臼歯の一部に金属製のブラケットを使うこともありますが、前歯にはクリアブラケットを使うようにしています。

矯正装置に対する考え方・まとめ

このように、矯正装置の選択には各国の文化や美意識が大きく影響しています。
わが国においてはクリアブラケットが主流ですが、患者さま一人ひとりの価値観やライフスタイルに合わせて、最適な矯正装置を選択することが重要であると考えます。
どの装置が正解ということでもないような気がしますね。

矯正治療に関心のある方は、どうぞ無料相談にいらしてください。治療方法や装置について気になることがあれば、ぜひお気軽にご相談ください。

カテゴリー: 矯正歯科 by
記事公開日:2025-03-16
最終更新日:2025-04-11
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