はぎしりをゼロにすることはできません
はぎしりをゼロにすることはできません。
はぎしりをしていない人はいないと考えられています。
えとう歯科では、はぎしりを緩和させる対策として、就寝時にマウスピースを装着する方法をおすすめしています。
(各大学歯学部でははぎしりに関する多くの研究がなされていて、積極的な治療が行われていますが、一般的な歯科医院においては、必要のある方にマウスピースではぎしりを緩和していただく方法をみなさまにご案内しています。)
このマウスピースは、就寝時に使用することが多いため、正式にはナイトガードと名づけられています。
もちろん(名前に反しますが)日中にかみしめることがあれば、そのような場面においても使用してかまいません。
ナイトガードは上の歯に装着するものもあれば、下の歯に装着するものもあります。
えとう歯科では特別な事情がないかぎり、下の歯に装着するタイプのナイトガードを作製するようにしています。
下の歯に装着するタイプは唇や舌の自然な圧力が作用するのではずれにくいというメリットがあります。
そのほか下の歯に装着しておくことで(動くのは下の顎ですから)、マウスピース表面のこすれているところや破れているところがあれば、そこを中心に過剰なかみしめが起きていたんだという寝ている間の顎の動きについても把握しやすいなど、診断上のメリットもあります。
マウスピースを作る際は、状況やタイミングによって材質を変えてみたり、かみしめの強い部分に加工を施してみたりというような、その方に合ったさまざまなバリエーションをもって対応することができます。
はぎしり用マウスピースに関するまとめ
人によってはあっというまにマウスピースに穴があいてしまうことがあります。
そのような場合は遠慮せず早めに歯科医院に連絡してください。
穴があいたままでは十分な機能が発揮できません。
はぎしりはその時々の体調や、時期によっても症状の程度に差があるようです。
明らかにはぎしりが強いと感じられるときは、しっかりとマウスピースを装着しておいて、あまり強くないと感じられるときは、装着せずにすごしてかまいません。
マウスピースの管理方法
マウスピースは使用後、やわらかめのハブラシを使ってかるくこするようにしながら流水下で洗います。
そのあと洗浄剤を用いて目に見えないレベルの汚れをおとします。
洗浄後は専用のケースの中で自然乾燥させてください。
ティッシュなどにくるんでその辺に置いておくと、ゴミとまちがってすててしまうことがありますのでご注意ください。
なお、洗浄剤を使ったおそうじは2~3日に1回くらいでだいじょうぶです。
毎日洗浄剤を使いますと、表面の劣化や不適合が起こりやすくなります。
えとう歯科では、はぎしり用マウスピースの洗浄にはリテーナーブライトをおすすめしています。
リテーナーブライトの使用方法
小さな透明のコップに水かぬるま湯を入れておいて、その中にリテーナーブライトのタブレットを投入します。
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すると水がブルーに変わります。
その中にマウスピースを沈めます。
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10分ほどで水が透明になります。
透明になったら洗浄が完了です。
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とり出して、すすぎ洗いをしてからケースの中で自然乾燥させます。