かりばはとても大事です。かりばは歯がはずれたときなどに早急に見た目や機能の回復を行うことができます。そのほかにもたくさんの役割があります。
かりば(仮歯)はとても大事です
何度も言いますが、かりばはとても大事です。
治療のさまざまな場面において、かりばは必要になります。
特に前歯の治療におけるかりばは重要な役割があります。
見た目を回復するため、かみ合わせを整えるため、食事をしやすくするため、歯をまもるため、そのような目的に合わせてかりばはひとつひとつ作られてゆきます。
前歯のかりばにはもうひとつちがった役割があります
では前歯のかりばのもうひとつの大事な役割についておはなししましょう。
前歯のセラミッククラウンを作製する場合、その方のご希望に合わせた歯の形・大きさ、長さ、厚さなどを表現する必要があります。
その際、そのご希望を一旦かりばで表現するのです。
かりばの材料は樹脂ですので、容易にけずったり、形を変えたり、大きくも小さくもできます。
このような性質を利用して何度もくりかえしご希望の状態を表現しては修正したり、仮装着して数日すごしていただきながら感触や感想を確認し、徐々に完成形に近づけてゆきます。
かりばによって仕上がった歯の状態を、今度はセラミッククラウンに置き換えてゆきます。
少々時間はかかりますが、かりばをひとつのたたき台としてやりとりさせていただくことによって、ご希望に近い、よりリアルな歯を作り上げることができるのです。
*前歯のかりばは人前に出るために、人格の維持という人としての生命線をも担う特殊な役割がありますので、何がなくとも歯だけはほしいという場面に見舞われた方にとってはなくてはならないどんなものよりも高価値に見えるものなのかもしれません。。
奥歯のかりばは主にかみ合わせを回復します
奥歯は前歯にくらべると緊急性はないかもしれませんが、かみ合わせを回復しなければ食事ができないといった場面もよくありますので、軽視せずに早急になんらかのかりばを装着しておく必要があります。
そのほか奥歯の一部がないまま長期間放置すると、歯並びがくずれたり、顔が曲がったりという現象が起こったりもしますので、このような気づかぬうちに起こる深刻な変化に対してもかりばを入れることによって未然に防ぐことができます。
かりば(仮歯)に関するまとめ
かりばは一時的な歯ですが、できるかぎり自然に見えるきちんとしたものを作るように心がけています。
かりばは長期間使用していますと変色や劣化、不適合などの現象が起こりますので、機会をみて新調する必要があります。
かりばを装着している期間はガムなどの粘着性のあるものは口にしないようにしましょう。
強粘着のガム(それに類似したもの)はかりばをはずしてしまうことがありますので注意が必要です。ガムがかりばにくっついてはがれなくなることがあります。
この記事のまとめ
かりばはとても大事です。かりばは歯がはずれたときなどに早急に見た目や機能の回復を行うことができます。そのほかにもたくさんの役割があります。
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