金属のつめもの、かぶせもの

歯科治療に金属を使う機会は少なくなっています

クラウンの内部にファイバーポスト(コア)を使っているイラストです。
虫歯治療の最後に施すつめもの、かぶせものに、金属を使用する機会が少なくなってきています。

現在金属のつめものやかぶせものを装着されている方も、作りなおす時には白い材料にしたいと希望されることが多いようです。

見た目の点もそうなのですが、金属アレルギーを起こす可能性があることもひとつの大きな理由となって、最近は金属以外の材料を求める方が増えているのだと思います。

このように見た目の点、そして健康上の理由が注目されているわけですが、わたしのほうからそのほかの大事なポイントをおはなししておきたいと思います。

土台に注目が集まっています

たとえばかぶせものを施す際に、歯を補強する目的で土台(支台:しだい)を整えておく必要があります。
じつはこの土台部分にもこれまで金属が多く使われてきました。

金属で土台を作製するとじょうぶで安全であるという考え方が長い間主流でした。
けれども後々、歯本体と金属の弾力に差があるために歯が割れてしまうといった思わぬ現象が起きたり、金属自体に劣化や変質などが起きて金属周囲の歯質との間にすきまが生じ、虫歯が広がるなど不安定な結果をもたらすことがあるとわかってきました。

土台(支台)はファイバーポスト(コア)を使いましょう

このような流れを受けて、現在では土台部分にはほとんど金属は用いられなくなっています。
金属に代わって用いられているのは樹脂系の材料です。

土台の形態や残っている歯の状態によってファイバーポスト(ファイバーコア)という芯棒にあたる部分の補強もなされるようになっています。

一旦かぶせものを施してしまうと、土台部分は外側から状態を確認することができませんので、きちんとした材料で確実に整えておく必要があります。

CADCAM冠が下顎第一大臼歯(下の6番めの歯)に採用されました

2017(平成29)年12月1日から、下顎第一大臼歯にCADCAM冠を応用することが可能になりました。

今まで下6番めの歯には、クラウン(すっぽりかぶせる場合の素材)は金属だけでしたが、健康保険診療でも白くすることができるようになったのです。

いくつか条件がありますが、白い歯のバリエーションが増えましたのは非常に喜ばしいことだと思います。