ラミネートベニア9

削らないラミネートベニア


ラミネートベニア10

歯を削らずにカバーするだけのラミネートベニアは安心して治療を受けていただくことができます。

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削ることを省いたラミネートベニア

ラミネートべニア治療は歯の表側を少しだけ削ってその部分に美しく加工したセラミックチップを接着するのが一般的ですが、今回は歯の表側を削らずにラミネートべニアを作製してみました。

この場合の治療の長所は「歯を削らないので痛みや不安、不快感をともなわない」という点です。いっぽうで短所は「少しふくらみのある大きめの歯になる可能性がある」という点です。

元の歯の形が細めであったりサイズが小さめの歯であれば、今回のような歯を削らないラミネートベニアを応用することでちょうど良い大きさの歯になります。痛みも不快感もほぼ感じることがないため治療の流れもとてもスムーズです。治療する側にとりましても歯を削らなくてすむのはよろこばしいかぎりです。

ラミネートベニア11

ラミネートベニア12

この患者さまは歯の色調と形を整えることを希望されていて、しかもできればあまり歯を削らずに治したいということでしたので必然的に削らないラミネートベニアをおすすめすることになりました。

幸いなことに歯の形が比較的平らなので、削らないラミネートベニアの最適応であると判断しました。治療後の結果も良好で、患者さまは思った通りの仕上がりでしたととても喜んでおられました。

写真だけで判断すると、一見歯が大きくなったことが違和感として目に飛び込んでくるかもしれませんが実際には見栄えのするすばらしい口元になっています。

削らないラミネートベニアの歴史

削らないラミネートべニアという技法は古くから存在していて、もうかなり前になりますが私が学生時代に保存修復学を学んでいたころから臨床ですでに応用されていました。

そのころは素材がセラミックではなく樹脂素材によることが多く、レジンベニアあるいはレジンラミネートベニアと呼ばれることが多かったようです。今で言うダイレクトボンディングのことです。

レジンラミネートベニアはセラミックラミネートベニアよりも応用範囲が広いというメリットがあります。ただし素材の安定感、光沢、美しさなどはセラミックのほうが上です。

削らないラミネートベニア成功の秘訣

今回の治療例のように歯の形が比較的平らであれば削らないラミネートベニアは確実にうまくゆきます。この点が削らないラミネートベニア成功の秘訣と言えるでしょう。

本来歯の表面は丸みを帯びていることが多いので、この丸みに対して削らずにカバーしようとすると適合の悪いセラミックチップが出来上がってしまうのです。

そのほか歯並びに重なりがないことも成功させるための重要なポイントです。

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この記事のまとめ

ラミネートベニア10

歯を削らずにカバーするだけのラミネートベニアは安心して治療を受けていただくことができます。

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